建築に緑が入ると俄然、説得力を持つのは何故なのでしょうか?
壁の色味とのコントラストなのか・・・
人間のDNAに刷り込まれている大自然の記憶なのか・・・
人工物には出せない不思議な魔力が宿っている。
人間は定規で描いた直線を美しいと感じる一方、自然が作り出すどこにも直線を含まないアトランダムなパターンにも美しさを感じてしまう。
自分の頭の中で起こっているこの感覚を深く考察してみても、何故それを美しいと感じるのかは分からない。
しかし、明白なのはそれを感じている瞬間というのはとても快いのです。
設計をしているとなかなかいいプランやデザインが思いつかない時があります。
でも悩み続けているとある時、まるで降りてくる様に絵を描く事が出来る瞬間というのがあります。悩んでいる時は美しいと感じていない。降りてくるとは気に入った絵がかけた瞬間を意味します。
ものづくりをしている人や建築家、デザイナー、芸術家と言われるたぐいの人たちはその瞬間の快感を知っているから大変な仕事でもやめる事が出来ないんだと思います。
また、今夜もその快感を求めて?(仕事に追われて・・・)白紙の図面に向かおうと思います。
このブログの投稿をしている間、この写真をずっと見ていました。
何かに似ているなと。
洋食のお皿の脇にチョンと載せられたパセリに似ていると思いました。
ある必要は無いのだけれど、添えるとお皿全体の料理が締まる。
私自身の建築の方向性としてなるべく装飾的なものは排除してなるべくシンプルに考える向きがあるのですが、でも最後にこのパセリ的な装飾を施す。
よくよく考えると不思議だなと・・・
人間のこの矛盾もまた美しいモノを生み出すひとつの要素なのかも知れませんね。
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