2011年6月9日木曜日

管理建築士講習

今日は管理建築士講習会でした。
毎日忙しい中、貴重な1日を費やしての講習会。
建築士事務所の運営を行っていくうえでの必要な知識や考え方を習う。
この講習会を修了しないと設計事務所を開いてはいけないという重要な講習会でした。

今度は建築士の講習が待っている・・・
管理建築士は一度受けておけばそれで終了だが、建築士自体の講習は3年に一度受けなければならない!

なぜそうなったかというと、事の発端はあの忌まわしい耐震偽装事件です。
構造計算書を偽装し、審査の目をかいくぐって申請が通ればそれでよい、という自分勝手な建築士の愚行によって法律が変わってしまいました。

本来建築士というのは鉄筋を少なくしたりしないものです。
むしろ増やす方向で設計するものです。
例えば柱に必要な鉄筋の本数が10本と計算結果が出たとしたら、普通は1、2本増やして入れるものです。
なぜなら、自分が設計した建物が万が一倒れたり壊れたりしたら嫌だからです。
それにその鉄筋のお金を払うのはお客様ですから、自分の懐が痛い訳ではないのです。
ですから普通は多めに設計するものなのです。

しか~し!
あの建築士さんはそれを逆手にとって鉄筋を大胆にも減らしてしまったのです。
そうすると、他の建築士が設計するよりも鉄筋が少なくて済むということになり、工事費が安くなります。すると、また仕事をお願いされます。次は分かりますね、期待にこたえるためもっと鉄筋を減らしてしまう・・・
もしかしたらあの建築士さんは、コンクリートを打ってしまったら見えなくなるし、仮に大地震が来て壊れても地震のせいに出来ると思ったのでしょうか?

いずれにしても、言われなくても強く作るものだと思われていた建築士の信用が、建築士はほっとくと何をしでかすか分からない!という風に見られるようになりました。
ほんの数人の建築士の自分勝手の為に!!!

ですので世間的にはもう風化を始めているあの事件も私たち建築士は3年に一回思い出すのです・・・

そんな名前の残り方ではなく、皆さんに喜んでもらって、そう、そこには笑顔も一緒に覚えていただくのが私の理想です(^^)

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